錬成塾 サンボ教室

第5回世界マスターズ柔道参戦記

榊原 啓三

2003年6月23日~6月28日まで、東京の講道館で世界マスターズ柔道が開催され
我、木口道場より寺田さんと私、榊原が出場してきました。

出場国38か国、出場選手903名で物凄い大会だ。
自分が出場した27日は30~34才と35~39才の二部門の各階級の試合が行われ、
自分は30~34才の90kg級に出場。

前日に計量行い、計量後に試合を観戦。世界の名前が付くだけのことはある。
とても日本でやってるような感じではない。
海外で試合に臨む様な感覚で胸をドキドキさせながら会場より帰宅の途につく。
試合当日の朝は少しの期待感とかなりの不安感で家を出る。
水道橋の駅を降り講道館へと向かう。
途中で外国人選手が胸を張り威風堂々と歩いているのを見ているとなんだか道を譲りたくなってしまう。
なんとも情けない話だ。
気持ちを切り替え自分も堂々と会場入りをする。
昨日観客席から見た場所に自分が立っている。
自分が試合する幸せを感じていると掲示板に当日の試合日程が貼ってあるのを見つけた。
自分の対戦相手を確認し心を引き締める。
控え室に戻り試合前のウォーミングアップを済ませた。

なんだか試合前の事ばかりになってしまったがついに試合開始。
私の一回戦はイギリスの選手。開始一分位の所で背負いを返され効果を奪われ敗退。
ショックで呆然としていると敗者復活戦があると聞かされる。
やってやると気持ちを変えて試合に臨むと相手はなんと日本人!!
相手の試合は見ていたので強いのは分かっていた。ならばとおもいっきりぶつかって行く。
試合は延長戦までもつれ込み、小内刈りで有効、ポイントを先取。
ゴールデンスコアーというポイント先取で勝ちというルールに救われ勝利。
次は3位決定戦でトルクメニスタンの選手が相手。まさにサンボスタイル柔道とも言うべきか。
世界の柔道には様々なスタイルがあることを実感。結局はその試合は有効と反則の注意を取られて負け。
負けてしまったが、自分にとってこれからのサンボに非常に役立つ経験となった。
結果は自分も寺田さんも5位という結果だったが、凄く楽しく凄く貴重な体験が出来た。
これに飽きず、いろいろな格闘技に出場しいろんな事を吸収したい。
自分の為に頑張り、錬成塾 サンボ教室の仲間と共に前進していきたい。そう改めて決意した。